IRONCLAD

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職人

鍛冶屋ではなく研屋(とぎや)です。

包丁は鍛冶屋さんが作っている、と思われている方が多いですが、実は鍛造(たんぞう)から研ぎまでを一貫生産している鍛冶屋さんは全体の1〜2割程度です。

一般的に量販店で販売されている包丁は、鍛冶屋さんが作っているのではなく、型抜きした刃型を研磨したものです。

鍛冶屋さんは鍛造と焼入れといって、鉄を刃物の形に整形していくところまでを指します。その後は、研屋に以来します。

実は、切れ味の最終的な良し悪しを決めるのは研屋の技術です。鍛冶屋さんの腕前は鋼の形、硬度、バランスです。包丁を手にした時の馴染み方、使いやすさに影響します。これは機械ではできませんし、職人の腕に大きく依存します。

しかし、切れ味については研屋の技術です。一本一本手指の感覚を頼りに切れ味を想像しながら研いでいます。

これまでは鍛冶屋さんが包丁作家として世に名前を残してきた時代から、下請けの印象がある研屋としての地位を向上してきた自負があります。現在は研屋としての知名度をあげている企業もちらほら見かけるようになりました。

当社はこの研ぎの技術に専門特化しています。そしてその技術は世界に通ずるところを目指してきたことが今の結果につながっています。

感動する切れ味を目指して

オレンジをカットした断面の写真

当社が目指す価値は、包丁の”切れ味”です。初めて当社の包丁を使った方が感動する切れ味を目指しています。

しかし、切れ味とは一瞬のことでは包丁の意味を成しません。切れ味が長持ちする状態を保ち続けられることが、本当に良い包丁だと考えています。

包丁は一般の方が研ぎ直しをしてもスパッと切れるようになります。でも、1週間ほどでその切れ味は損なわることがほとんどです。

切れ味の長持ち、”長切れ”させるには高い技術が必要になります。

当社はその経験値により、研ぎの技術が積み重なっています。

切れ味は、その名の通り味にも影響します。歯ざわり、舌触りはどんな包丁で食材を切ったかで変わります。当社の包丁をお求めのお客様は、料理へのこだわりが高い、美味しいいものを作りたい方が多く、世界中のシェフにご愛用いただいています。中には有名店のシェフから名指しでご依頼いただくこともあり、食材へこだわる方の多くはその食材をより美味しい料理にするために包丁にもこだわっているので、切れ味が重要とされています。

刃物製造

刃物の製造は、削り、磨き、柄を入れるという3つの工程があります。

  • 01削り

    削り
    包丁の形をしたプレートを削り、包丁に仕上げていくための作業。
    職人として最も技術力を求められる工程は、”削り”です。形を整えた時点でほぼ100%、包丁としての機能が成立する形になります。この工程で全体のバランスが合わない場合は最初からやり直しです。
  • 02磨き

    磨き
    削り出した包丁を磨く作業です。手に持った時のバランスや角を取って整形します。
    ”磨き”は、”削り”に比べればウェートは数%の付加価値です。しかし、削りでほぼ100%のプロダクトを100%以上とする付加価値が当社の最大の強みでありこだわりです。磨きの技術が習得できれば、研ぎ職人として日本最高峰レベルになります。
  • 03柄付

    柄付
    出来上がった刃に柄を入れる作業。刃物製造はこの作業が入り口になります。
    最後に、磨きの業務に相当しますが、柄付後に小刃という切れ刃をつけて完成です。

研ぎ直し

研ぎ直しのご依頼は、同じケースはない、と言い切れるほど一期一会の業務です。

包丁1つとっても、当社でご購入ではないもの、量販店の包丁、剪定ハサミや縫製用のハサミ、医療用のハサミやメス、農業用の鎌やクワ、工業製品の研磨など多岐にわたります。

その1つ1つのかけがえのない経験が、当社の研ぎの技術レベルを向上させ続けてくれていますので、なくてはならない支えとなっている事業です。

研ぎ直しは慢性的な職人不足でもあり、これからさらに職人が減るため、希少価値の高い業務になります。できるようになると手に職があるといって差し支えありません。

研ぎ屋ウェブサイトのキャプチャ画像

職人としての喜びと道のり

当社の包丁は様々な国のシェフにご愛用いただいています。
InstagramなどのSNSをしているシェフも多く、包丁の評価をダイレクトに知る機会があります。国内外問わず、お客様の感動を受け取る機会は喜びにつながると思います。

研ぎ直しであれば、お客様と対面して話すことも多いため、直接お礼をいただく機会は喜びもひとしおです。

しかし、道のりは長いです。こうした喜びを得られるには早くとも2〜3年はかかります。SNSといった間接的に知る評価に至るには、お客様の想像を超える必要があります。その喜びを知る域には、研ぎ職人としてのセンスも必要であり、また磨き続けることも必須です。

アドバイスした通りに研いでもゴールに到達しないこともあります。指先の感覚、体の使い方も必要ですが、大切なことはどういう結果になるかのイメージを持って体現できるか。

アドバイスを体に宿すことができる方であれば、職人に到達する可能性が高く、それはスポーツで何か努力で体得するものに近いといえます。

可視化することもできません。音や手触り、体感といった五感を頼りに職人の道が開けていくものです。

習熟が早いと思われる方

例えば、スポーツやダンスなどで身体の技術向上に一定の経験値をお持ちの方、バイクや車を実際に自分の手でバラしたり組み立てたりすることが好きな方など、頭に描いた動きを身体の動きに転換できる方は、習熟が早いと思います。

キャリアステップcarrier

職人までの道のり

ステップ5までができるようになって初めて職人といえます。

  • ステップ1 工程準備

    ハサミをばらしたり、先輩が行う各工程の段取

  • ステップ2 磨き・削り導入

    磨きと削りの中でも導入しやすい業務の開始

  • ステップ3 磨きの体得

    磨きのレベル向上

  • ステップ4 削りの体得

    削りのレベル向上

  • ステップ5 研ぎ直し

    様々な研ぎ直しを経験と工夫で対応できるレベル

スキルに伴う給与水準

当社の給与水準は世界基準を目指しています。例えば、ドイツでは職人の地位が非常に高く、日本円にして年収700万円以上はざらにいます。当社の職人もその水準まで引き上げます。

ただし、ステップ1〜5までができない間は日本国内の一般的な水準に留まることをお伝えしておきます。

スタートから700万円以上ではなく、ステップやレベル感は常に評価していますので、習得状況によって徐々に水準を高めていきます。職人としての給与水準は700万円以上を支払えるだけの余力はありますので、向上心の高い方をお待ちしています。

なお給与水準はあくまで可能性であり、約束できるものではありません。あなた自身の伸びしろのためにお伝えしているに過ぎません。

就業年数や働く時間で給与が増えるのではなく、大前提として、当社が向かう方向を理解し、素直に取り組める人材を求めます。

その上で、職人としての技術習得レベルや、お客さまへの対応力が高まれば、自然と評価が高まるものだと思っています。

会社の進むべき道を理解し、お客さまのことを想って行動することが一番の近道です。

1日の流れ1days

1DAY OF IRONCLAD

標準的な1日の流れをご紹介します。
(パート・アルバイトの方は、出退勤時間は、10時~16時の方などさまざまです。)

刃物製造・研ぎ直しの職人の1日

9:00朝礼・作業開始

作業を確認後、それぞれの役割分担された仕事を一つ一つこなしていきます。

10:00研ぎ

お預かりした包丁、直しを依頼された包丁を研ぎます。

12:00昼休憩

13:00午後の作業開始

午前中と同様、作業の作業を進めます。

18:00作業終了

作業終了。今日1日の作業内容について報告・情報共有します。

インタビューvoice

職人

本瓦 えいじ

2012年入社

  • 01入社と前職について

    入社は2012年頃。前職は鉄工所で2〜3年、機械加工に携さわっていました。

  • 02入社のきっかけ

    柴田社長とは定時制高校の同級生でした。卒業後に街の研屋さんを引き継いで、農協のイベント出店で研ぎ直しをされていました。包丁や鎌など農具の研ぎ直しです。

    私は卒業後、鉄工所に就職して2〜3年経ったぐらいでして、休みの日に柴田社長から研ぎ直しのイベントを手伝って欲しいと言われて関わっていたことがあります。

    その後「人を雇えるぐらいになってきたからどう?」とお声掛けいただき就職にいたりました。
    社長の人柄をもともと知っていたのでついていきたいと思ったことがきっかけです。

  • 03入社後に思ったこと

    日本の包丁が海外でこんなにも求められているんだという驚きがあったことと、社長がしていた海外との取引は全く想像がつきませんでした。作業については研ぎ直しの作業が思った以上に難しかったです。

    社長がOKを出せるレベルには2〜3年かかってようやくお客様に納品できるレベルでした。

  • 04入社してよかったこと

    私の学歴は定時制高校卒で、特に資格もありません。
    ですから、努力だけで身につけた技術を評価していただき、給料にも反映していることがやりがいになっています。
    頑張ればちゃんと成果につながっていると思えています。

  • 05やりがいについて

    お客様の声が励みになります。すべての工程を手作業で行っていますので、喜ばれると自分がやった!という達成感につながっています。そして、積み重ねた経験が身体の感覚として宿り、次の仕事に活かせるという楽しみにつながっています。

  • 06難しさについて

    研ぎ直しは一つ一つモノが違います。「この刃物はこう使われているから、こう作られている。
    だからこう研がなければいけない。」と社長の指示通りにやってみるのですが、最初は全くできない。

    今まで自分が見たことのない刃物、例えば電線を切るハサミ、牛の骨を切るハサミ、特殊工業機械に使われている刃など、これは一体何の刃物なんだろう、と思うことも珍しくありません。

    電線を切る、という試し切りをすることもできませんから、お客様からよくよく聞き取り、想像を働かせながら研ぐという一期一会の作業は難しさがあります。

  • 07社風について

    アイロンクラッドは刃物研ぎに特化した会社です。包丁の製造工場ではないので、設備もシンプルです。
    だからこそ、切れ味にプライドを持った会社だと思います。

    そして、その技術を活用して製造している刃物が自社ブランドとして海外に求められています。
    国内でも海外でもトップクラスと言える研ぎの技術を保有している、そんな誇りを持てる会社です。

  • 08これから目指すこと

    もう10年以上、職人として働いていますが、まだ自分だけでは解決できない商品もあります。
    社長の手を借りなければいけない部分をなくしていくことが目標です。自分だけできちんと完結できるようにしたいです。

    それと、2人しかいなかった会社も今は何人もいるので、もっと人の統率ができるように、的確な指示ができる人になっていきたいです。

  • 09応募を検討中の方へ
    メッセージ

    職人という仕事は、はじめは弟子入りに近い感覚だと思います。できない間は特別高い給料になることもありません。
    でも、価値のある人には価値あるものを、という会社ですから、難しいことへどんどん挑戦して手に職をつけていってください。

    過去、2年ほど働いて辞めた方がいます。一人前には研げませんでした。難しいと感じることもあるかもしれませんが、ここでしか得られない技術、達成感、評価があるので、ぜひ応募してみてください。

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